コダック観察日記    

私(くま)の家には、一羽のコダックが棲みついております。名前はさちこと申します。なんせコダックですので、いつも頭が痛い。3ぽ歩けばすぐに何でも忘れてしまいますし、なんもない処でつまづいて転んだりもします。本人曰く、右の肩には破壊の神、左の肩にはあちゃらかの神が鎮座ましましており、時々耳元で、「そこだ、やれ」と囁くそうです。そうなると普通ではちょっと考えつかない事が起こってしまいます。このページは、そんなかわいそうなコダックの観察日記です。


2005年5月からの日記はこちら


2008年4月24日 北の水辺でコダック(お友達)発見

それはくまとコダックが春まだ浅い北の水辺にお魚釣りに出かけた日のことでした。飛行機に乗って幾つもの川と海を越えて、ちょっと足の長いコダックのお散歩あ~んどお泊り。くまとコダックはゴールデンウィークを使って、BFMというとっても素敵な水辺に遊びに行きました。その水辺には、T様、K様、Iちゃんと4本足で歩く白い犬に似た動物が住んでいます。いつも美味しいコーヒーをご馳走してくださるので、くまとコダックはお土産にクッキーと自家製のスモークサーモンを持っていきました。
あいにくこの日は北の大地には冷たい雨が降っていました。ふだんであれば喜んで水辺で遊ぶコダックですが、雨の日は元気がでません。暖かい薪ストーブの前でコーヒーをいただき、T様、K様と楽しくお話をして過ごしておりました。と、「さあ今日はお客さんもいないから、飲もう!」とT様の一言でお茶会は宴会へと早変り。Iちゃんがコダックがお土産と差し上げたスモークサーモンをきれいに切って、オニオンスライスの上に盛り付けてもってきてくださいました。

沢山のオニオンスライスと、きれいに切ったスモークサーモン。ちょっと前からIちゃんがいないと思ったら、きっと台所でがんばってくれていたのです。きっと、うんと大変だったろうな~。スモークサーモンを皮付きのまんま切るのって...。 薄切りにされたスモークサーモンの1切れ、1切れに皮と腹皮が付いているのを見たコダックは、思いました。 あっ、コダック(お友達)発見。やっぱりコダックは水辺に棲息しているんだよね。

「あのね、Iちゃん、スモークサーモンは皮と、お腹の骨を外してから切っていいんだよ」と、親近感を覚えながら言うコダック。

「え、そうなんですくわぁ。皮もおいしいのかと思って。」と、戸惑うIちゃん。

一切れ口に入れ、「やっぱり皮は食えねえ。」と、身も蓋もなく言うT様。(そうそう、T様、さっき娘の年を3つも間違えてK様に怒られたんですよね。な~んかハートウォーミングなご家族です。)

Iちゃん、知らなかったんだよね。コダックはすっかりお友達だと認定をして、お友達のしるしの帽子をIちゃんに差し上げました。


2日空けて4月27日は、Pさんのスプーンの講習会。K様とIちゃんは忙しそうに生徒の皆さんの昼食の用意をやっています。講習会に出ないコダックはちょっとはお手伝いをしようと、スモークサーモンでも切りましょうかと提案しました。でも、K様が私がやるわと強く言われます。コダックは、「じゃあ、くまにやらせますから。わたしよりうまいんで」と提案を変えると、Iちゃんがぽそっと、

「わたしのせいかもしんない。」

するとすかさずK様が、「そうだ、おまえのせいだ~♪」と一言。

Iちゃん、しばらくはこのネタで遊ばれてしまうんだね。かわいそうに。

北の水辺でも、コダックはやっぱり頭が痛かった。



2007年12月28日 わたしもう使い物にならない

仕事納めの日は、コダックが勤めている会社とてとても忙しい。普段の年なら30日まで仕事なので、普通の会社が仕事納めになって納品物が届かなくなってから、その納品物を処理する時間があるのだが、今年は29日が土曜日なのでコダックの会社も28日が仕事納め。今年の仕事は今年の内にと思うと、とても忙しいらしい。
「ああ、ここに連絡しなくっちゃ、あそこにも」とコダックは一生懸命番号を間違えないように気を付けながらボタンを押していた。0、6、... 「あれっ、電話かからにゃ~。調子が悪いのくわあ?壊れたのかなぁ?」コダックは、またやってしまったのか(神様のお仕事)と、我が身を疑った。

そして... 一生懸命パソコンの画面を見ながら、注意深く...


キーボードの右端についている10キーを押している自分に気がついた。 (絶句!)
もちろん受話器も上げてはいない。


「Sさん、わたしもうダメですぅ~、使い物になりません。」
コダックは先輩のSさんに訴えながらつっぷした。

やさしいSさんは涙目になって笑いをこらえながら、それでもコダックをなぐさめてくれた。
「大丈夫よ、私もやったことがあるから。経費システムにデータを入力していて、『なんで入らないのかしら』と思ったら、いままで計算していた電卓を一生懸命叩いていたことがあるから。」

Sさん、ありがとう。きっと咄嗟の嘘なんですよね。


コダックは今日も頭が痛かった。


2007年12月1日 コダック対お寿司屋さんのお茶

昨日病院の検査でさんざんな目にあったくまの休養のために、今日くまとコダックは釣りはお休みにして、一日おうちでごろごろ。お昼に何を食べようか相談して、比較的消化の良さそうなお寿司を食べに行くことにした。どうせ量は食べられないので、普通の皿ばかりではなく、好きなだけ高い皿もとろうということにして。
まだ開店まぎわのお寿司屋さんは大変すいており、一番奥の席に通された。コダックはまず湯のみ茶碗を2つとり、耳掻きのような匙に山盛りで粉茶を掬って湯のみに入れ、お湯を入れて、くまにお茶を作ってくれた。その間にくまは小皿を2つとり、2人分お醤油を用意した。ふと見ると、コダックは流れてくるお皿を注目している。なにか好きなネタが流れてきたらしい。何かなとくまもベルトコンベアーの上を見ていると、となりで「ぐわぁ」と何か不都合があった時の鳴き声がした。
横を見ると、お寿司のお皿を前にして、小皿にお醤油を入れながら、自分の前に既に置いてある醤油入りの小皿を発見したコダックがいた。「どうしよう」 こんなささいな出来事が、コダックに巻き起こる小さな不幸の連鎖の始まりであった。
まあいいやと思ったのであろう、お醤油の小皿を2つ自分の前に置いたコダックは、あせる心を落ち着かせながら自分の湯のみに粉茶を入れようとした。うんと濃いお茶が好き。コダックは山盛り粉茶を匙に掬って湯のみに入れようと...入れようとしたのだが、入れる前に手が何か(たぶんお湯を入れる蛇口)に当たってしまった。何が起こったかはもう想像の範囲だろう。湯のみに入る前にあたりに散らばった。あせあせあせ。コダックはくまにヘルプアイを向けて一瞬固まったが、どうにか持ち直して、紙おしぼりで飛び散った粉茶を片付けるだした。平気、こんなことたまにはあるもん。コダックは気持ちを落ち着けようとした。粉茶をきれいにふいて、気を取り直し、コダックは今度は慎重に湯のみの中の粉茶を入れた。よしよし、よかったねコダック。くまもこれで一安心。くまは再びベルトコンベアーの上へと視線そもどした。

数秒後、隣でコダックがケホンと咳をして、くまの袖を引っ張った。

「ねぇ、くま~。 お湯を入れないで、お茶を飲んじゃったい。」

どうやらコダックは無事に粉茶を湯のみに入れたところで、大満足してしまったらしい。あ~よかった。ゆっくりお茶を飲みましょ、と湯飲みに口を付けたところ、熱い液体ではなく、粉が口の中に飛び込んできたのでびっくりしたらしい。

コ、コダック、おまえ、あいかわらずだなぁ。。。。。

コダックは今日も頭が痛かった。